Chrome デベロッパー ツールを使用して、ネイティブ Android アプリの WebView をデバッグできます。
Android 4.4(KitKat)以降では、DevTools を使用してネイティブ Android アプリの WebView コンテンツをデバッグします。
概要
- ネイティブ Android アプリで WebView デバッグを有効にし、Chrome DevTools で WebView をデバッグします。
- デバッグが有効な WebView のリストには、chrome://inspect でアクセスします。
- WebView のデバッグは、リモート デバッグによるウェブページのデバッグと同じです。
デバッグ用の WebView を構成する
WebView デバッグは、アプリ内から有効にする必要があります。WebView デバッグを有効にするには、WebView クラスの静的メソッド setWebContentsDebuggingEnabled を呼び出します。
if (Build.VERSION.SDK_INT >= Build.VERSION_CODES.KITKAT) {
WebView.setWebContentsDebuggingEnabled(true);
}
この設定は、アプリのすべての WebView に適用されます。
ヒント: WebView デバッグは、アプリのマニフェスト内の debuggable
フラグの状態の影響を受けません。debuggable
が true
の場合にのみ WebView デバッグを有効にする場合は、実行時にフラグをテストします。
if (Build.VERSION.SDK_INT >= Build.VERSION_CODES.KITKAT) {
if (0 != (getApplicationInfo().flags & ApplicationInfo.FLAG_DEBUGGABLE))
{ WebView.setWebContentsDebuggingEnabled(true); }
}
DevTools で WebView を開く
[chrome://inspect] ページには、デバイスでデバッグが有効な WebView のリストが表示されます。
デバッグを開始するには、デバッグする WebView の下にある [inspect] をクリックします。リモートのブラウザタブの場合と同様に DevTools を使用します。
WebView とともにリストされているグレーのグラフィックは、WebView のサイズと、デバイスの画面を基準とした位置を表します。WebView にタイトルが設定されている場合は、タイトルも一覧表示されます。
トラブルシューティング
chrome://inspect ページに WebView が表示されない場合
- アプリで WebView デバッグが有効になっていることを確認します。
- デバイスで、デバッグする WebView を含むアプリを開きます。次に、chrome://inspect ページを更新します。