ChromeOS

すべての ChromeOS テストイメージには、/usr/local/chromedriver/ に ChromeDriver バイナリがインストールされています。バイナリは、そのテストイメージ内の同じバージョンの Chrome に更新されます。つまり、常に ChromeDriver の最新ビルドを使用します。

テストで ChromeDriver バイナリの安定版ビルドを実行する場合は、テストに独自のコードを記述して、特定のバイナリをダウンロードし、/usr/local/chromedriver/ のバイナリを置き換える必要があります。

Autotest テストで ChromeDriver を使用する

ChromeDriver を使用して ChromeOS を操作するテストを作成できます。ChromeOS/Autotest で利用可能な ChromeDriver を使用するラッパークラスがあります。ラッパー クラスはコンテキスト マネージャー タイプとして機能し、次のタスクを処理します。

  1. テレメトリーを使用して ChromeOS にログインします。
  2. テスト対象デバイス(DUT)でリモート モードの ChromeDriver を起動し、ログイン後に Chrome インスタンスのリモート デバッグポートに接続します。
  3. ドライバ インスタンスを公開して、ChromeDriver を呼び出せるようにします。
  4. ChromeDriver プロセスをシャットダウンし、ChromeOS からログアウトします。

テストの例: desktopui_UrlFetchWithChromeDriver

手順:

  1. ラッパー クラスをインポートします。

    from autotest_lib.client.common_lib.cros import chromedriver
    
  2. ChromeDriver のインスタンスを作成して呼び出します。

    with chromedriver.chromedriver() as chromedriver_instance:
    driver = chromedriver_instance.driver
    # Here you can make standard ChromeDriver calls through the driver instance.
    # For example, browse a given url with |driver.get(url)|