今年初めに、Chrome 88 で Chrome 拡張機能エコシステムの新しいマニフェスト バージョンの提供を発表しました。長年にわたる開発の末に完成した Manifest V3 は、以前のバージョンよりもセキュリティ、パフォーマンス、プライバシー保護が強化されています。これは、変化するウェブ環境とブラウザ拡張機能の将来の両方を考慮した拡張機能プラットフォームの進化版です。
Google は、Manifest V3 の機能を継続的に改善し、将来を見据えた取り組みを進めています。その一環として、Manifest V2 拡張機能の段階的な廃止計画についてもお知らせします。
サポート終了には、次の 2 つの重要な日付があります。
2022 年 1 月 17 日: Chrome ウェブストアで Manifest V2 拡張機能の新規受け付けを停止します。デベロッパーは既存の Manifest V2 拡張機能に更新をプッシュすることはできますが、新しい Manifest V2 アイテムを送信することはできません。
2023 年 1 月: Chrome ブラウザで Manifest V2 拡張機能の実行を停止します。デベロッパーは、既存の Manifest V2 拡張機能に更新をプッシュできなくなります。
これらの日付が近づくにつれて、変更の対象となる Chrome バージョンに関する詳細情報と、拡張機能のデベロッパーとユーザーの両方に及ぶ影響に関する詳細情報をお知らせします。より詳細なタイムラインについては、こちらのページをご覧ください。正確な日付とマイルストーンの詳細が判明次第、更新されます。
一方で、Google はデベロッパー コミュニティのニーズと要望に基づいて、Manifest V3 に引き続き新機能を追加していきます。ここ数か月の間にも、拡張機能プラットフォームが大きく拡張されました。新しい Scripting API に追加のメカニズムを導入し、Declarative Net Request API を拡張して、複数の静的ルールセット、タブ ID ベースのフィルタリング、セッション スコープのルールをサポートしました。
今後数か月以内に、動的に構成可能なコンテンツ スクリプトとインメモリ ストレージ オプションのサポートも開始する予定です。これらの変更はコミュニティのフィードバックを念頭に置いて行われました。デベロッパーが移行の課題やビジネスニーズについてより多くの情報を共有するにつれて、Google は引き続き拡張 API の機能を強化していきます。最後に、Google はウェブ拡張機能コミュニティ グループの他のブラウザ ベンダーと連携して、プラットフォームの改善を継続し、共通のクロスブラウザ拡張機能モデルの実現を目指します。
Manifest V3 に関するフィードバックや、移行プロセスで独自の課題に直面している場合は、chromium-extensions Google グループに投稿してください。問題が早期に報告され、フィードバックが早期に提供されるほど、Manifest V2 の段階的な廃止前にチームが問題に対処するための選択肢が増えます。