ユーザーは、最新のマルチデバイス UI で 60 fps のアニメーションがスムーズに動作することを期待しています。ウェブの現在のアニメーション プリミティブでそのレベルのパフォーマンスを達成するのは難しい場合があります。幸い、Chrome Canary でリリースされたばかりの新しい Blink アニメーションの実装に取り組んでいます。
注目すべき点は、Blink の内部が簡素化され、Web Animations 1.0 仕様の新しい API 機能を組み込むための基盤が整えられたことです。
これまで、CSS アニメーションと CSS 遷移は、別々に記述された個別の実装であり、必ずしも連携して動作するとは限りませんでした。過去数年間、ブラウザの実装者は、同期、アニメーションを連結して順番に実行する、アニメーション時間内の任意の位置にシークする、アニメーションの速度を変更する、逆再生するなどの機能をサポートする次世代のアニメーション モデルの開発に協力してきました。] この取り組みにより、W3C 仕様 Web Animations 1.0 が策定されました。
Blink チームが Web アニメーションをリリースするための最初のステップは、既存の Blink CSS アニメーション/遷移の C++ 実装を Web アニメーション エンジンに置き換えることです。このマイルストーンに到達したため、できるだけ多くのデベロッパーに、問題がないことを確認していただくとともに、実装作業に注目し、良い点、悪い点、変更が必要な点についてフィードバックをお寄せいただきたいと思います。
次に、JavaScript からアニメーションを作成、変更、クエリできる API を実装します。この API は、JavaScript デベロッパーがアニメーションを完全に制御できるようにしながら、アニメーションを効率的に実行できるように設計されています(宣言型セマンティクスを使用して、JavaScript がアニメーションの作成を管理し、制御をブラウザに引き渡します)。
提案された API について積極的にフィードバックをお寄せいただき、強力なアニメーション制御に必要な機能が漏れていないか確認させていただきます。他の新機能と同様に、仕様は今後も変更される予定です。この機会に、ご意見をお寄せください。できれば、メーリング リスト public-fx@w3.org に登録して、ご意見をお寄せください(件名に [Web Animations] と記載して、注目を集めてください)。
CSS アニメーションと遷移ですでに使用されている新しいエンジンを今すぐお試しください。問題点が見つかった場合は、Chromium バグトラッカーに投稿して Google に知らせてください。
Blink に次世代のアニメーション機能を導入できることを嬉しく思います。また、新しいモデルの実装に取り組んでいる WebKit や Mozilla などの他のブラウザ デベロッパーとも連携してまいります。